2025年6月3日、日本プロ野球界のレジェンド、読売巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんが肺炎のため、都内の病院で亡くなりました。享年89歳でした。朝6時39分に息を引き取ったと読売新聞グループ本社が発表しています。
「ミスタープロ野球」「ミスタージャイアンツ」の愛称で親しまれた長嶋さんは、千葉県出身。1958年に巨人軍に入団後、その勝負強い打撃を武器に王貞治さんらとともに主力選手として活躍。巨人の「V9」（9年連続日本一）に大きく貢献しました。
選手時代は5回のMVP獲得、プロ通算444本のホームランを記録するなど、昭和のプロ野球界を席巻。1974年に現役を引退した後は、巨人軍の監督に就任し、リーグ優勝5回、日本一2回という成績を残しました。通算で2期15年にわたり監督を務めたのち、終身名誉監督として生涯、日本野球界の発展に尽力されました。
長嶋さんは2004年に68歳で脳梗塞を発症しましたが、懸命なリハビリを重ね、その後も野球界への貢献を続けました。2013年には「国民的スターとして国民に深い感動と社会に明るい夢と希望を与えた」として、教え子の松井秀喜さんとともに国民栄誉賞を受賞。さらに2021年には文化勲章も受章しています。
長嶋さんの訃報を受け、読売巨人軍の山口寿一オーナーは「悲報に接し、言葉が見つかりません。子どものころ、ジャイアンツとは長嶋さんのチームでした。その思いは今も変わりません。『燃える男』の勝負強さと、太陽のような明るさ。高度成長の時代を体現したスーパースターであり、野球界を牽引した『ミスタープロ野球』でした」との談話を発表しました。
また、この日、巨人の2軍は雨天のため川崎市・ジャイアンツ球場の室内練習場で練習を実施。桑田真澄2軍監督や長野久義外野手らが練習前に黙とうをささげ、長嶋さんの冥福を祈りました。
長嶋さんは17年のプロ生活で、リーグ優勝13回、日本一に11回輝くなど、数々のタイトルを獲得。その華やかなプレースタイルと人間性で、高度経済成長期の日本に希望と勇気を与え続けた国民的ヒーローでした。
病に倒れられた後も野球への情熱は衰えることがなく、最後まで東京ドームに足を運び、監督、コーチ、選手を激励し続けた長嶋さん。その志は、後輩たちによって確実に受け継がれていくことでしょう。
長嶋さんの訃報に、SNSでは「長嶋茂雄さん」「ご冥福をお祈りします」「長嶋監督」「御冥福をお祈り」「永久に不滅」「国民的英雄」「ミスタージャイアンツ」「巨星墜つ」「我が巨人軍は永久に不滅です」などのワードがトレンド入りし、多くの人々が追悼の意を表しています。
長嶋さんの名言として有名な「我が巨人軍は永久に不滅です」という言葉は、今や日本人の心に深く刻まれています。その情熱と野球愛は、これからも多くの人々の心に生き続けることでしょう。
長嶋さんの偉大な功績を振り返る本として、「長嶋茂雄 伝記集」がAmazonで販売されています。また、長嶋さんの華麗なプレーを収めた記念DVDコレクションも、野球ファンには貴重な一品となるでしょう。
野球界のレジェンド、長嶋茂雄さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。