日本のオルタナティブロックシーンを代表するバンド「ART-SCHOOL」が今、大きな盛り上がりを見せています。2025年、結成25周年という節目を迎えた彼らが、記念すべきトリビュートアルバム『Dreams Never End』の参加アーティストを発表し、音楽ファンの間で話題となっています。
5月27日、ニコニコ生放送での特別番組内で発表された参加アーティストは、ASIAN KUNG-FU GENERATION、indigo la End、syrup16g、MONOEYESなど、日本の音楽シーンを代表する豪華な15組。このラインナップからも、ART-SCHOOLが多くのアーティストに与えてきた影響の大きさがうかがえます。
ART-SCHOOLといえば、フロントマンの木下理樹の絞り出すような切ない歌声と、轟音ギターが織りなす独特の世界観が特徴。1999年の結成以来、日本のオルタナティブロックシーンを牽引し続けてきました。デビュー曲「MISS WORLD」から最新作まで、優しさと痛みが混ざり合う楽曲は、多くのリスナーの心に深く刻まれています。
近年のART-SCHOOLの活動を振り返ると、2019年には木下理樹の体調不良により活動休止を余儀なくされました。当時、ギタリストの戸高賢史は「もう戻ってこれないかもしれない」と悩んでいたといいます。しかし、その後、木下の回復とともにバンドは奇跡の復活を遂げ、2023年には5年3ヶ月ぶりとなるアルバム『luminous』をリリース。このアルバムは「喪失」と「再生」をテーマに、木下が体験した苦難と回復の過程が表現された作品となりました。
そして2025年、彼らは結成25周年を迎え、さらなる活動の広がりを見せています。3月には25周年記念ライブを開催し、多くのファンを魅了しました。また、4月16日には「UKFC on the Road 2025‐15th ANNIVERSARY‐」への出演も発表され、精力的な活動を続けています。
さらに注目すべきは、5月28日に発売されるミニアルバム『1985』。同日21時には表題曲のMVも公開される予定で、ファンの期待が高まっています。そして、8月20日には先述のトリビュートアルバム『Dreams Never End』の発売が決定。参加アーティストの収録曲などの詳細は6月に発表される予定とのことです。
ART-SCHOOLの人気曲といえば、2025年現在のランキングでは「Bug」が1位に輝いています。この曲は、先の見えない不安を描きながらも心温まるメッセージ性を持った楽曲として多くのファンに愛されています。また、「DIVA」「MISS WORLD」「Scarlet」「サッドマシーン」なども、彼らの代表曲として高い人気を誇っています。
バンド結成から四半世紀を経た今も、ART-SCHOOLの音楽は多くの人々の心を揺さぶり続けています。木下理樹を中心としたバンドの歴史は、挫折と再生を繰り返しながらも常に前進し続ける姿勢が、音楽ファンの共感を呼んでいるのでしょう。
ART-SCHOOLの音楽をより深く知りたい方には、彼らの代表曲を集めたアルバム「ART-SCHOOL ベストアルバム」がおすすめです。木下理樹の切ない歌声と、バンドの織りなす独特の世界観を存分に味わうことができます。また、25周年を記念した新作にも注目が集まっています。
今後も日本の音楽シーンに大きな影響を与え続けるART-SCHOOLの活動から、目が離せません。8月のトリビュートアルバム発売、そしてその後の活動にも期待が高まります。