西武池袋線「サステナ車両」がついにデビュー!2025年5月31日から運行開始

西武鉄道が環境に配慮した新しい取り組みとして注目を集めている「サステナ車両」が、2025年5月31日(土)についに営業運転を開始することが発表されました。この「サステナ車両」は、西武鉄道が2030年度までに車両のVVVF化100%達成を目指す取り組みの一環として導入されるものです。

「サステナ車両」とは、西武鉄道が独自に定義した呼称で、VVVFインバータ制御を採用した他社からの譲渡車両を指します。今回デビューする車両は、2024年5月に小田急電鉄から譲り受けた8000系車両です。当初は2024年度末に運行開始を予定していましたが、改造やデザイン変更などの作業を経て、2025年5月末のデビューが決定しました。

西武鉄道では、新造車両の導入に加え、環境負荷の少ない他社からの譲受車両「サステナ車両」を並行して導入することにより、省エネルギー化を加速させる取り組みを行っています。小田急電鉄および東急電鉄から譲り受ける車両を、サステナ車両として順次導入する計画です。

小田急から譲り受けた車両は、8000形改め8000系として2024年7月より西武の車両基地にて改造やデザイン変更などの作業が進められてきました。2025年1月7日にはこれらの作業を終え、車両基地を出場したことが発表されています。今後、5月末の営業運転開始に向け、西武線の各線で走行試験や試運転、乗務員訓練などが進められる予定です。

また、西武鉄道では「サステナ車両」のデビューを祝して、デビュー前に特別乗車イベント等も開催される予定とのことです。鉄道ファンにとっては見逃せないイベントとなりそうです。

さらに西武鉄道では、2025年度の鉄道事業設備投資計画においても、さまざまな取り組みが発表されています。その一つが、定位置停止装置「TASC」の導入です。TASCとは、列車が駅に停車する際、自動的にブレーキをかけて定位置に停止させる運転支援システムで、特にホームドアの設置駅において、定時運転および乗務員負荷軽減に貢献します。

西武鉄道では2025年度から地上および車上に機器を設置する工事に着手し、2027年度に池袋線池袋~小手指間、豊島線、西武有楽町線の各駅への導入を目指すとしています。また、東飯能~西武秩父間を除く全駅へ、ホームドアもしくは固定柵を整備することを目指しており、当面は、池袋~小手指間、西武新宿~新所沢間、小平~玉川上水間、豊島線、西武有楽町線の各駅へ、2030年代半ばまでにホームドアを整備する方針です。

2025年度は、保谷駅、新所沢駅でのホームドア稼働を予定しているほか、東村山駅でも高架化にあわせ、新宿線下りホームでの運用を開始する計画となっています。

さらに、西武鉄道では三代目「L-train」の池袋線・狭山線での運行を2025年5月下旬をもって終了することも発表されています。これに代わり、新宿線・拝島線を走行する車両が導入される予定です。

また、西武鉄道山口線向けの新型車両3編成(12両)も2025年度以降2027年度にかけて順次納入される予定で、同路線で運行中の既存車両8500系の更新向けに製作されるとのことです。

西武鉄道は、環境に配慮した車両の導入や安全性向上のための設備投資など、持続可能な社会づくりに貢献するための取り組みを積極的に進めています。「サステナ車両」のデビューは、そうした取り組みの象徴的な出来事と言えるでしょう。

鉄道ファンの方は、この新しい「サステナ車両」の運行開始に合わせて、記念撮影や乗車体験を計画してみてはいかがでしょうか。また、鉄道模型が好きな方には、西武鉄道の鉄道模型も多数販売されていますので、お部屋で西武鉄道の世界を再現することもできます。

環境に配慮した「サステナ車両」の導入は、西武鉄道が進める持続可能な社会づくりへの貢献の一つです。これからの西武鉄道の取り組みにも注目していきたいと思います。

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