東京都議選2025「投票率低い」現象――なぜ今回も投票率が伸び悩むのか?

2025年6月22日に実施された東京都議会議員選挙は、注目度の高い選挙であったにも関わらず、投票率が午後6時時点で25.85%と、前回よりもわずかに下回る結果となっています。この「投票率低い」現象は、なぜ繰り返されるのでしょうか。今回はその背景や要因、今後の課題について考察します。

まず、今回の都議選は、42の選挙区に定数127、そして平成以降最多の295人が立候補するという大規模な選挙でした。にもかかわらず、投票所に足を運ぶ有権者が伸び悩むのは、多くの人が「自分の一票では何も変わらない」と感じていることや、政治への無関心、さらには候補者や政策への理解不足が一因とされています。また、近年ではSNSやインターネットの普及により情報取得の方法が多様化する一方で、政治に関する情報が断片的になりやすく、十分な判断材料を得ないまま投票日を迎えてしまう人も多いのです。

さらに、今回の選挙では自民党の裏金問題なども話題となりましたが、有権者の6割以上がこの問題を「投票時に考慮した」と答えており、不信感が高まる中で「投票に行っても無意味」と感じる層が増えていることも投票率低下の一因と考えられます。加えて、都民ファーストの会が第一党となる見通しが早い段階で報じられたことで「結果が見えている」と判断し、投票を控えた人も少なくないでしょう。

投票率の低さは、民主主義の根幹を揺るがす問題です。私たち一人ひとりの声が政治を動かすこと、そして身近な社会をより良くしていくための一歩であることを、改めて考えたいものです。選挙に行くことは未来を選ぶ権利であり、義務でもあります。

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