2025年6月、米業界に大きな衝撃が走りました。全国的に人気の高い「新潟コシヒカリ」の卸売価格が、わずか数週間の間に約3割も急落したのです。これは、5月下旬のピーク時と比べて1万5000円ほど下がり、60キロあたり3万6000円程度まで値下がりしたことが、米穀データバンクの調査から明らかになりました。
この急落の主な要因と考えられているのが「備蓄米の放出」です。備蓄米とは、政府や自治体が災害や不作に備えて一定量保管している米のこと。今回、市場に備蓄米が多く放出されたことで、流通量が一気に増え、需給バランスが崩れた結果、価格が大幅に下がったと見られています。
また、コメ全体の価格にも波及する可能性が指摘されており、消費者にとっては嬉しいニュースですが、生産者や業者にとっては厳しい状況です。明治大学の作山巧教授も、過去に米価が高騰した後に暴落した歴史を引き合いに出し、今後の価格動向に警鐘を鳴らしています。
新潟コシヒカリは粘りと甘みが特徴で、全国的にも高い評価を受けてきました。価格が下がった今こそ、お得に美味しい新潟産コシヒカリを味わうチャンスです。家庭でのお米の買い替えや贈答用にも最適なタイミングと言えるでしょう。
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価格の変動が続くなか、今後も米市場の動向には目が離せません。生産者・消費者ともに柔軟な対応が求められています。この機会に、ぜひ新潟コシヒカリの魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。