2025年、ロサンゼルス・ドジャースに所属する山本由伸投手が、メジャーリーグ2年目で快進撃を続けています。5月7日時点で山本投手は7試合に登板し、4勝2敗、防御率0.90という驚異的な成績を記録。特に3・4月は6試合で3勝2敗、防御率1.06という安定感で、自身初となる月間MVP（ナ・リーグ投手部門）にも選出され、大きな話題を呼んでいます。日本人初のサイ・ヤング賞受賞への期待も高まっています。
では、なぜ山本由伸はMLB2年目でこれほどの活躍を見せているのでしょうか。その理由の一つは、投球スタイルの進化です。今季は従来よりスプリットの使用頻度を大幅に増やし、その球速も約3キロ向上。スプリットとストレートの軌道が打者の手前まで全く同じため、打者は見極めが非常に難しい状況となっています。昨季は変化球の落ちが甘く、カーブ中心の配球でしたが、今季はスプリットが狙い通りに落ち、投球の幅が広がりました。
また、フィールディングの巧さも山本投手の強みです。バント処理やゴロへの対応など、守備面でも投手として高いレベルを維持しており、これが安定した成績の一因となっています。コーチ陣も「山本は投手としてだけでなく、守備でもチームを支える存在」と評価しています。
さらに、全体的な球速アップも打者にとっては脅威です。すべての球種で球速が上がっているため、初球から積極的に振っていかないと山本投手のペースに巻き込まれてしまうと、現役時代にMLBを経験した選手からもコメントが出ています。
今季の山本由伸は、MLBのパワーベースボールに対応しながら、自らの技術をさらに磨いています。月間MVP受賞やサイ・ヤング賞への期待だけでなく、日本人投手として新たな歴史を刻む存在となるでしょう。ドジャースファンや日本の野球ファンにとって、今後の登板からも目が離せません。
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