2025年5月25日、東京競馬場で行われた第86回オークス（優駿牝馬・芝2400m）において、カムニャックが見事な走りでG1初制覇を成し遂げました。牝馬クラシック三冠レースの第2戦として注目を集めるこの一戦で、単勝4番人気のカムニャックは、A.シュタルケ騎手とのコンビでフローラSに続く重賞連勝を達成。レース終盤は熾烈な叩き合いとなりましたが、最後まで粘り強く走り抜き、2分25秒7の好タイムでゴールを駆け抜けました。
今回の勝利でカムニャックは通算5戦3勝。血統面でも注目されており、父ブラックタイド、母ダンスアミーガ、母父サクラバクシンオーという配合で生まれた良血馬です。また、この勝利でシュタルケ騎手は日本でのG1初勝利を飾り、管理する友道康夫調教師はG1通算22勝目となりました。
レースの展開は、道中じっくりと脚を溜め、直線で一気に抜け出すというカムニャックの持ち味が存分に発揮される内容でした。2着には桜花賞2着馬のアルマヴェローチェが頭差まで迫りましたが、カムニャックは最後の一伸びでこれを退け、見事に頂点へと駆け上がりました。3着には10番人気のタガノアビーが入り、波乱含みのレースとなりました。
この快挙は、競馬ファンのみならず多くのメディアでも大きく取り上げられ、カムニャックの今後の活躍にさらなる期待が高まっています。父ブラックタイド譲りのしなやかな末脚と、母系のスピードを併せ持つ彼女の走りは、これからの秋華賞やエリザベス女王杯といった大舞台でも注目されることでしょう。
また、レース後のインタビューでシュタルケ騎手は「カムニャックは本当に強い馬で、ラストまで全力で走り切ってくれた。日本でG1を勝てて本当に嬉しい」と喜びを語りました。
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