—
株式会社フラスタが注目を集めているのは、人気コンテンツ「ウマ娘 プリティーダービー」の大規模ライブイベント「6th EVENT The New Frontier」秋公演で発生した、フラワースタンド設置に関する重大なトラブルがきっかけです。
この問題は、2025年10月18日～19日に開催された「ウマ娘」ライブイベントにおいて、ファンが応援や祝福の気持ちを込めて注文したフラワースタンド（祝花）が、設置不備や破損といった形で多数発生したことに端を発します。
イベントの公式案内に従い、株式会社フラスタの運営するサービス「Flosta」経由で多くのファンが注文を行いました。しかし、納品されたスタンドの一部は十分に設営されていなかったり、運搬中の事故による破損が見つかるなど、期待を大きく裏切る事態となりました。
本件が大きく注目された理由は、「ウマ娘」プロジェクト公式アカウントが10月31日に発表した声明にあります。そこでは、問題の経緯説明とともに、「株式会社フラスタと協議を重ねたものの、同社による返金対応が『困難』であることが確認された」と明言され、最終的にイベント運営元のCygamesが返金業務を代行するという異例の事態に発展しました。
株式会社フラスタは、10月22日付で公式謝罪文を発表し、「事前準備不足が一番の原因」と説明。また、設営作業の遅れや運搬中の事故についても触れています。さらに同社は、同時期に別の大型イベント「プロジェクトセカイ 5th Anniversary 感謝祭」でも同様の不備を起こしており、両イベントとも全額返金を表明していました。
しかし、返金作業の期日（10月末まで）を過ぎても解決に至らず、Cygamesが「フラスタによる返金対応が困難」と公式に判断したため、今後はCygamesが対象者への返金を実施することになりました。返金の具体的な方法やスケジュールについては、順次「ウマ娘」公式サイトや公式X、また株式会社フラスタからのメールで案内されるとのことです。
この一連の出来事は、ファンが企業サービスを信頼して注文したにも関わらず、その期待が裏切られたという点で大きな波紋を呼んでいます。また、イベント運営企業が納入業者に代わって返金を行うという事例は、今後のイベント業界全体で重大な教訓となるでしょう。
今後の展望としては、イベント運営側と協力業者の選定・体制見直しが進むだけでなく、フラワースタンドという「応援文化」そのものの透明性や信頼性が問われることになります。サポーターやファンの善意によって成り立つサービスだからこそ、再発防止策や業者の審査基準強化、トラブル時の迅速な情報開示と補償体制の整備が求められるでしょう。
今まさに大きな注目を集めているこの問題、「自分が注文した祝花はどうなったのか」「今後も安心して応援できるのか」と不安を抱えるファンも多いはずです。
最新情報は「ウマ娘」公式サイトや公式Xで随時発表される予定ですので、関係者・ファンの方はこまめなチェックをおすすめします。
