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毎年夏になるとSFファンの間で大きな話題となるのが「星雲賞」です。星雲賞は1970年に創設され、日本SF大会の参加者による一般投票で選出される、国内でも最も伝統あるSFアワードの一つです。ジャンルは幅広く、小説やコミック、映像作品、アートなど、SFに関わるさまざまな作品や活動が対象となります。
2025年の第56回星雲賞は、例年通り5月から6月にかけて投票が行われ、7月24日に公式発表されました。授賞式は8月31日、東京都で開催される第63回日本SF大会「かまこん」の閉会式内で実施予定です。
今年特に注目を集めたのは、コミック部門での『宝石の国』(市川春子)の受賞です。この作品は、遠い未来の地球を舞台に、宝石の体を持つキャラクターたちと謎の敵「月人」との戦いを描くアクションファンタジー。2012年に連載開始、2024年11月に最終13巻が刊行され、今年2月には第45回日本SF大賞も受賞した話題作です。
星雲賞の魅力は、SFファン自身が選ぶという点にあります。小説やアニメだけでなく、科学的偉業やアート活動なども対象となるため、毎年どんな作品やプロジェクトが選ばれるのか、発表前からSNS等でも盛り上がりを見せています。実際、7月24日の発表直後から「星雲賞」のワードはX(旧Twitter)などで急上昇し、受賞作や候補作の話題でタイムラインが埋め尽くされました。
星雲賞をきっかけに、普段手に取らないSF作品や新しい才能に出会う人も多いでしょう。今年話題となった『宝石の国』のように、受賞を機に再評価や新規読者の増加が期待されます。
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